前立腺がんの症状と検査・診断
前立腺がんの症状
前立腺がんの症状はその進行の程度によってさまざまです。市区町村が実施する住民検診や人間ドックの前立腺がん検診(PSA検査)をきっかけに前立腺がんが見つかった方の多くは早期発見例で、一般に前立腺がんに特有の症状はありません。しかし、前立腺がんが進行すると、尿の勢いが弱い、排尿に時間がかかる、残尿感、血尿など、排尿に関する症状が現れてきます。また、前立腺がんは骨やリンパ節に転移しやすいがんであることが知られており、例えば骨転移がある場合には、腰や背中に痛みが生じることがあります。
検査・診断
前立腺がんと診断されるまでには、前立腺がんを見つけるためのスクリーニング検査、前立腺がんであることを確認するための確定診断、前立腺がんの進行の程度を調べるための病期診断の3段階のステップがあります(図)。
図 前立腺がん診断までの流れ
