前立腺がんの治療法
前立腺がんの主な治療法には、手術療法、放射線療法、そして薬を用いる薬物療法(ホルモン療法や化学療法)があります。低リスクのがんであれば、治療をせずに経過を観察して、病状の進行や悪化の兆候がみられた時点で治療を開始する「監視療法」を行うこともあります。どの治療法を選択するのかは、前立腺がんの病期分類やリスク分類のほか、それぞれの患者さんの体の状態、年齢、がん治療に対する考え方や希望などを総合して決定します。
以下に、病期別の治療アルゴリズムを示します(図1)。なお、実際には、手術療法、放射線療法、薬物療法などを組み合わせた治療が行われます。
図1 病期別の治療アルゴリズム

- 日本泌尿器科学会 編. 前立腺がん診療ガイドライン2016年版, メディカルレビュー社, 2016.