前立腺の構造
前立腺の構造は、真ん中を通っている尿道を中心に考えるとわかりやすくなります。おおまかに分けると、尿道に接している部分が内腺、その外側が外腺です。最近では、内腺を「移行領域」と「中心領域」に、外腺を「辺縁領域」に分類するのが一般的です(図2)。
前立腺がんは前立腺に発生するがんで、主に辺縁領域から発生します。辺縁領域は尿道から離れているため、前立腺がんが小さいうちは、尿が出にくいなどの自覚症状はなかなか現れません。
一方、良性の前立腺の疾患として前立腺肥大症がありますが、前立腺肥大症は一般的に移行領域から発生するため、尿道が圧迫されて尿が出にくくなります。
図2 前立腺の構造
